雲のむこう、約束の場所

 新海誠の新作ですが、福岡では12/4から公開なんですが、オフ会に託けて一足先に見てくることが出来ました。
 まず総括的に感想を述べるとすれば、シナリオとか演出に首を傾げる部分はあったものの、全体的には良かったんではないかと思います。
 もちろん情報が足りない部分は多いし、因果関係が不明な昏睡だとか、それに対する理由付けがまったく語られていないとか、塔の意味はとか、モノローグ多すぎだねぇ、とか不満点は色々ありますけど総体的にはお金が勿体なかったと思うことはなかったです。
 ストーリーはセカイ系と呼ばれる分野なのでしょうけど、こういうものってイリヤを例に挙げるまでもなく、主人公の無力さだとかを強調することで物語を盛り上げ、全容は決して見せない。謎がなくなれば魅力も失せるから、曖昧なものはとことん曖昧なままで終わらせていく。ライトノベルの方法ではもっともオーソドックスなんじゃないかと思ったりします。
 もちろん気になる方は気になるでしょう。それはそれで仕方ないし当然だとも思います。セカイ系という物語についてもいろいろと論議があるようですしね。
 とりあえず私にとっては払ったお金以上には楽しめたので良しということにしています。まああんまり詳しく書くとネタバレになっちゃうんでこの辺りでセーブせざるを得ないというとこなんですが(笑
 でもやっぱり絵は綺麗だったなぁ。