「大きな扉 小さな鍵」

 まあ、話としてはそう持ってくるよな、というのが正直な感想。ようやく明らかになった家庭の事情だけど、読者はこれで許してくれるのかな。感覚的に瞳子の嫌いな同情だぞ、それは。
 これで瞳子の側からのアプローチを祐巳が本気で断ったりすると先が読めなくなって面白いが、まあそれはないか。(受ける前のフェイントなら多分にあると予想するが)
 予想外だったの優が本当に好きなのは誰だったのか、という点かな。久々に予想を裏切られたよ。伏線はあったのにな(苦笑
 今作品で瞳子を泣かせたことでお膳立ては揃ったことになる。決着はバレンタインか。祥子卒業までに姉妹問題は収束しそうだな。
 というかもう主役交代していいんじゃないの? 祥子さま卒業で一旦作品を終わらせて、何事もなかったかのように「新・マリア様がみてる」が始まるとか。